緊急地震速報を地デジで受信する場合の問題点

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先日から各放送局で「緊急地震速報」の放送が始まったのは、ご存じだと思う。
地震の多い日本にとって非常に有用な情報だと思うのだが、実はとてもに気になっていることがある。
それは緊急地震速報を「地デジ」や「ワンセグ」などのデジタル機器で受信する場合だ。

緊急地震速報が発表されてから揺れが到達するまでに、数秒?数十秒の余裕しかないのにデジタル放送では「タイムラグ」があるからだ。
アナログ放送の場合だと、ほとんどタイムラグが無いのだが、デジタル放送の場合だと、テレビが電波を受信してから圧縮されたデータの中から映像データと音声データを復元し、それを画面に映し出している。

そのため、デジタル放送の場合、機種にもよるが、おおよそ3?5秒程度遅れた状態でテレビを見ることになる。地デジで定時の「時報」が放送されなくなったのも、このためである。

たったの「5秒」かもしれないが、もしかしたらこの5秒のせいで、地震の到達より緊急地震速報が遅くなってしまう地域がでてくることが十分に考えられる。緊急性の高い情報の5秒遅れは、かなり致命的だと思う。

携帯電話のワンセグだと、さらにタイムラグが大きい。携帯電話のデジタルデータ復元性能が、家庭用テレビと比較して低いためである。

2011年のアナログ放送終了に向けて、地デジ対応テレビの普及率が高くなっているが、データ復元性能もぜひ高くしてもらいたいと思う。

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このページは、Mizが2007年11月11日 06:01に書いたブログ記事です。

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